WEEKLY PLAYLIST #1

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LUVHAIRがお送りするWEEKLY PLAYLIST。

毎週ひとつのテーマに沿って、7日間を彩る7曲を選びます。

 

第1回目となる今回は、サスティナビリティを考える私たちが大切に思う地球や自然、文化に思いを巡らせる7曲をピックアップ。近づく梅雨の気配と蒸し暑さの中で、夕方のお風呂上りに一息つけるような30分をお楽しみください。

 

『Stay Inside』 Gotch feat. Achico, mabanua

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのフロントマンであるGotchこと後藤正文による2020年リリースのソロアルバム『Lives By The Sea』より、ステイホームについて歌われた一曲「Stay Inside」を。バンドでのロックな音作りから一線を画した軽やかなビートとエレピに浮遊するコーラス、「弱音吐いてもいいよね」と漏らしながらBob Marleyをオマージュする遊び心にワクワクする。

 

『エナジー風呂』U-zhaan & 坂本龍一 feat. 環ROY & 鎮座DOPENESS

その道をストイックに極め続け、第一線で活躍する大人たちが集まってふざける様は最高にかっこいい。U-zhaan、環ROY、鎮座DOPENESSの3者はこれまでにもいくつもの名曲を生み出してきたが、こちらは坂本龍一の大名作「energy flow」(‘99年)に、本人も巻き込んでタブラと風呂リリックを乗せた音楽的大事件。優しさがほとばしるリリック、牧歌的なタブラの音色、平和で楽しい傑作チューンだ。

 

『凪を待つ』踊ってばかりの国

6月2日にリリースされたばかりの最新アルバム『moana』からの1曲。タイトなドラムが刻むビートに、どこか居心地が悪くなるようなメロディをなぞるボーカル。「言いそびれた愛してる ごめんねの不良品たち」といったユニークで鋭い言葉選びが形作る詩世界。序盤の爽やかな空気から一変、後半のブルージーなギターリフからクライマックスへの展開も見事だ。

 

『まだあの海が青かったころ』マヒトゥザピーポー feat. 鎮座DOPENESS

GEZANのフロントマンであり、自主レーベル十三月や投げ銭制のフェス「全感覚祭」も主宰するマヒトゥザピーポー。音楽をつくり、コミュニティをつくり、時に野菜までつくる彼は、間違いなくジャパニーズインディーシーンの旗手だ。こちらは2019年のソロアルバム『やさしい哺乳類』より、鎮座DOPENESSを客演に迎えた1曲。彼の歌声やソングライティングももちろんのこと、鎮座DOPENESSの多才さにも感動する。いい声、いい歌!しっとり寄り添う管楽器もまた渋い。

 

『Sagu Palm’s Song』青葉市子

2020年リリースのアルバム『アダンの風』より、奄美大島で制作されたという1曲だ。

シンプルなギタレレのリフに、二重に重なる柔らかな歌唱。薄明の中、空や葉やカエルや風の色と音に目をこらし、耳を澄ませるような、涼しく繊細な空気を感じる。

 

『そらとうみ』寺尾紗穂

滴るピアノの伴奏に、たおやかにのびる歌声。この世の不条理も悲しみもすべて抱擁するかのような寺尾紗穂の音楽が救った日々は数知れないだろう。本楽曲はアルバム『北へ向かう』リリースにあたり映画監督の安藤桃子が歌詞を書いた楽曲だ。深い慈愛のまなざしで歌われる海は、どんな色をしているのか。どこに続くのかと思いを馳せたい。

 

『The Generation of Tribulation – Manami Kakudo Version』Lang Lee

韓国・ソウルのシンガーソングライター、イ・ラン。映画監督や文筆家としての顔ももち、その真っ直ぐで誠実な言動や作品が多くの支持を集める。こちらは昨年リリースした楽曲「患難の世代」を、東京のマルチ・ミュージシャン角銅真実によるプロデュース・アレンジバージョン。アンビエンスの中に輝くメロディとコーラス、そして語りが、畳みかけ、問いかける。

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