WEEKLY PLAYLIST #14

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LUVHAIR Weekly #14 特集:民謡

Tracklist
貝殻節 – 坂田明
ホーハイ節 – 民謡クルセイダーズ
Hong Kong Night View (feat. 山田参助(泊)) – VIDEOTAPEMUSIC
No Woman No Cry – CHOUJI feat. ネーネーズ
安里屋ユンタ – 折坂悠太
山梨/労作唄「えぐえぐ節」(北巨摩郡駒城村) – 寺尾紗穂
イムジン河 – イ・ラン

Luv Hairがお送りするWEEKLY PLAYLIST。
毎週ひとつのテーマに沿って、7日間を彩る7曲を選びます。
コロナ禍の夏から秋にかけて、恋しくなったのはお祭りでした。お祭りや漁業、農業といった季節ごとの生活に欠かすことのできなかった民謡は、現代で再解釈、再構築されひとつのジャンルとして愛され続けています。今回は、様々な土地に根付く民謡に関連した7曲の選曲です。

坂田明『貝殻節』
ジャズサックス奏者、坂田明による鳥取民謡「貝殻節」のアレンジ。参加ミュージシャンに名を連ねるのはPete Cosey(70年代〜に活躍したギタリスト、ジミ・ヘンドリクス憧れのギタリストとして知られる)、Bill Laswell(ジャズやヒップホップ、民族音楽などをミックスした音作りで知られるベーシスト/プロデューサー)、Hamid Drake(前者二人と同時代に活躍したジャズ・ドラマー)という三者だ。ここでは日本民謡が渋くダークな極上のジャズファンクになっている。本楽曲が収録されているアルバム『Fisherman’s.com』には他に民謡2曲、演歌1曲が収録されており、どれも同様に素晴らしい。

民謡クルセイダーズ『ホーハイ節』
日本各地の民謡をラテングルーヴへと昇華させ、国内のみならず全世界で支持を集めているバンド、民謡クルセイダーズ。2010年代後半の民謡リバイバルの火付け役である彼らによる、青森・津軽地方の盆踊り唄「ホーハイ節」のアレンジ。地球の真裏のリズムや楽器と合わさることで、祭のグルーヴをさらに加速させている。

VIDEOTAPEMUSIC『Hong Kong Night View (feat. 山田参助(泊))』
「架空の歌謡」を奏でる異色歌謡ユニット、泊のボーカルである山田参助をフィーチャーした楽曲だ。古今東西の映像や音をサンプリングした制作スタイルのVIDEOTAPEMUSICの手腕による、どこかの亜熱帯の夜を感じさせる異国歌謡グルーヴ。

CHOUJI feat. ネーネーズ『No Woman No Cry』
沖縄音楽グループ、ネーネーズと沖縄を代表するラッパー、CHOUJIによるBob Marleyの「No Woman No Cry」のカバー。レゲエ×ネオ沖縄民謡×ヒップホップという異色の組み合わせで、南国の海風香るニューミュージックへと変身を遂げた見事な仕事だ。

折坂悠太『安里屋ユンタ』
こちらは折坂悠太による沖縄県の八重山諸島、竹富島の古謡「安里屋ユンタ」。ユンタとは労働歌のことで、古くから多くの庶民の口を伝い、受け継がれてきた言葉だ。特に「安里屋ユンタ」は細野晴臣や矢野顕子、寺尾紗穂など多くのミュージシャンにカバーされ続けてきたため、八重山出身者出なくとも親しみを持つ人が多いのではないだろうか。沖縄民謡ながら、春先の冷たい海風を感じるような切なげなアレンジが印象的だ。

寺尾紗穂『山梨/労作唄「えぐえぐ節」(北巨摩郡駒城村)』
寺尾紗穂が日本各地のわらべうたを中心に発掘・カバーして話題となったアルバムの第2弾である『わたしのすきなわらべうた2』に収録されているこちらは、山梨県の労働歌。江戸時代にじゃがいも栽培していた頃にはすでに存在していたという。寺尾紗穂の艶やかな歌唱とピアノの生命力が、長い歴史に息を吹き込むような一曲だ。

イ・ラン『イムジン河』
もともと北朝鮮の詩人、朴世永の詩を元に同じく北朝鮮の高宗漢が作曲した合奏曲「臨津江」は、1968年にザ・フォーク・クルセダーズによって歌われた日本語バージョン(訳詞:松山猛)により日本国内で一躍有名となった。原曲と異なるメロディの本楽曲は様々なアーティストによってカバーされ、朝鮮の南北分断や日韓情勢と重ねて多くの人々の心情を代弁してきた名曲だ。北朝鮮の詩を元に日本で生まれた本楽曲を韓国出身のシンガーソングライター、イ・ランが歌うということ。その背景にある多くの人の気持ちに耳をすませたい。

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