WEEKLY PLAYLIST #24
DJs comment
LUVHAIR Weekly #24 特集:お正月
Tracklist
oomisoka – sickufo
EGO-WRAPPIN’ – カーテンコール
心には風が吹き 新しい朝をみたんだ – plenty
NEW SONG(IN THE NEW WORLD) – うみのて
Loretta – 日本語version – Ginger Root
ささやき女将 – 井手健介と母船
福の種 – チャクラ
LUVHAIRがお送りするWEEKLY PLAYLIST。
毎週ひとつのテーマに沿って、7日間を彩る7曲を選びます。
いよいよ最終回となる今回のテーマはお正月です。
1年を振り返り新たな年に思いを馳せながら、年の瀬と新年をともに過ごすのにぴったりな7曲を選びました。
sickufo『oomisoka』
下北沢を中心に東京拠点で活動するインディーバンドによる一曲で幕開け。もうすぐ1年が終わるという年の瀬の清々しさと焦燥感の入り混じった空気感を切り取ったようなギターリフ、素朴で謙虚な歌詞とヴォーカルが印象的だ。
EGO-WRAPPIN’『カーテンコール』
1996年より活動を続けるユニット、エゴラッピンの2020年リリースのシングル「カーテンコール」。ひとつの終わりはまたもうひとつの始まりである。そんなことを優しく語りかけるような歌い口で朗々と歌い上げる歌唱は圧巻の一言。ジャズ調の演奏も冬にぴったりだ。
plenty『心には風が吹き 新しい朝をみたんだ』
2000年代中盤から2010年代初頭にかけてのインディーシーンで静かに、しかし確かに唯一無二の存在感を放ち続けたバンドがplentyだ。彼らの最後から2番目のアルバムとなった『いのちのかたち』の始まりを飾る本楽曲はタイトルのとおり、新たな始まりへのカラッとした希望に満ちている。
うみのて『NEW SONG(IN THE NEW WORLD)』
笹口騒音(Gt. Vo.)率いるうみのては2013年〜2015年の活動後、2019年に再始動し、翌2020年リリースのアルバム『奇数たちよ!』ではその捻れたユーモアと皮肉の効いた音楽世界がさらに突き抜けたものとなっている。前身のための覚悟のようにも響くギターソロは清々しく新たな始まりの背中を押す。
Ginger Root『Loretta – 日本語version』
米・カリフォルニアを拠点とするアーティストCameron LewによるプロジェクトGinger Rootはソウル・ミュージックを独自の方法で昇華したようなサウンドを作り支持を得ている。そんな彼の人気曲本人自ら訳したという「Loretta – 日本語version」は、架空の日本映画の米国版サントラというイメージ(本人談)に寸分違わぬ歌謡曲フィール。
井手健介と母船『ささやき女将』
5年ぶりのリリースとなった2ndアルバムは各所で絶賛、2020年リリース作品の中でも最も話題になった作品と言ってもいいであろう井手健介によるプロジェクト、井手健介と母船。本楽曲は前述の2ndアルバムのリード曲で、妖しげな世界観を演出するMVも話題となった。どこか土着的、フォークロアの香りもするような音作りがひたすらに心地良い。
チャクラ『福の種』
小川美潮率いるニューウェイヴバンド、チャクラのセルフタイトルアルバム(1980)に収録のこちらで締めとしよう。彼らの代表曲とも言うべき本楽曲は80年代テクノ・ポップのトレンドでもあったオリエンタルな要素を取り入れたナンバー。あっけらかんとしながらどこか得体の知れない歌詞と突き抜けた多幸感のメロディ、リズムが体を揺らす。