WEEKLY PLAYLIST #6
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LUVHAIR Weekly #6 特集:海
Tracklist
海まで – live 2021 – kumagusu
海を見に行こう – ラブリーサマーちゃん
処暑 – 台風クラブ
Pacific – Suchmos
Swim – uri gagarn
海を見れば – 鳴海徹朗
人間ごっこ – 工藤祐次郎
Luv Hairがお送りするWEEKLY PLAYLIST。
毎週ひとつのテーマに沿って、7日間を彩る7曲を選びます。
今回は第6回目、7月22日は海の日ということで海にちなんだ選曲です。
kumagusu『海まで – live 2021』
東京を拠点に活動するバンド、kumagusuが奏でる繊細で歪な生活感がたゆたう音楽世界。サックスが正式加入した編成での初の音源であるライブ盤『処夏神経』からの一曲を。センチメントと諦観と静かな情熱、といった綯い交ぜの様は唯一無二の音楽性によってのみ成し得るものだ。夏の訪れを知るための一曲。
ラブリーサマーちゃん『海を見に行こう』
90年代UKロック~00年代ブリットポップから強く影響を受け、エレクトロやヒップホップなども融合させた独自のポップセンスを追求する宅録ガール、ラブリーサマーちゃん。ロッキッシュなアレンジと歌詞が彼女のルーツを体現している、夏に弾けるウキウキチューン。
台風クラブ『処暑』
台風クラブが奏でるのは、湿度うずまく日本の夏にうってつけの音楽だ。ガレージやロックンロールへの愛を感じさせる、泥臭いギターのリフとあっけらかんとしたボーカル。どこか情けなく憂いをおびた、地に足のついたサウンドが夏の夕暮れを彩る。
Suchmos『Pacific』
現在は活動休止中のSuchmosによる2015年の1stアルバムからの一曲。都会的なセンスと海風のような爽やかさをもち、グルーヴィーなビート、脱力した演奏と歌唱からなる「ネオ・シティポップ」とも称されるサウンドは、2010年代後半のシティボーイズ&ガールズの夏の記憶に強烈に残っている。
uri gagarn『Swim』
東京インディーシーンで活躍する3ピースのオルタナティブ・ロック・バンド、uri gagarn(ユーリガガーン)2019年に発表したシングル「Swim」を。のびやかなボーカルの囁くユニークな詩世界の深みと、夜の海にたゆたうようなギターリフとコード感が儚げな夏の夜を演出する。
鳴海徹朗『海を見れば』
シンガーソングライター、鳴海徹朗の2021年リリースの4thアルバム『夢をはなれて』より、「海を見れば」。涼やかな海の水平線。まるで物語を聞いているかのような、情景が浮かぶ一曲。朴訥とした中に慈しみが滲み出るような、優しい物語だ。
工藤祐次郎『人間ごっこ』
東京・阿佐ヶ谷を拠点とする工藤祐次郎。神社の境内でライブを行うなど、精力的に活動するシンガーソングライターである。こちらは今年春にリリースした楽曲。はじめてのひとり暮らしを思い出すような詞。素のままの人間味が優しく、ひたすらに誠実だ。どこかふざけているような愛嬌と親しみを感じる歌声にホロリとくる。