WEEKLY PLAYLIST #22
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LUVHAIR Weekly #22 特集:カバー曲
Tracklist
SWEET MEMORIES – 小山田壮平&イエロートレイン
Esper – Plastic Plastic
エイリアンズ – のん
空洞です(Japanese) – る鹿
悲しくてやりきれない – Asa-Chang エマーソン北村
木綿のハンカチーフ – 下津光史
ブルーライト・ヨコハマ – アイナ・ジ・エンド
LUVHAIRがお送りするWEEKLY PLAYLIST。
毎週ひとつのテーマに沿って、7日間を彩る7曲を選びます。
今回はカバー曲をテーマに、新たなアレンジで生まれ変わった古今の日本の名曲たちを紹介します。その輝きはどれだけの時間を経ても褪せず、そして後世に新たな解釈のための余白を残していることが名曲たちを名曲たらしめているのではないでしょうか。そのことを感じられるような7曲です。
小山田壮平&イエロートレイン『SWEET MEMORIES』
2000年代後半ジャパニーズ・インディーシーンの代名詞とも言うべきバンド、andymoriの元フロントマン小山田壮平を中心に、後藤大樹、藤原寛という初期andymoriメンバーにPredawnが加わった布陣で松田聖子の名曲「Sweet Memories」をカバーしたこちら。小山田の実直で真っ直ぐなヴォーカルにより後味のすっきりとしたラヴソングに仕上がっている。
Plastic Plastic『Esper』
タイの兄妹ユニット、Plastic Plasticがカバーしたのはミツメの代表曲「エスパー」。原曲のポップなメロディーとノスタルジックなムードはそのまま、キュートでピュアなPlastic Plasticの魅力が溢れるドリーミーなローファイ・ベッドルームポップへと昇華させた見事なカバーだ。
のん『エイリアンズ』
今や日本を代表する女優、のんがキリンジ「エイリアンズ」をカバーしたこちら。電灯の明かりがぽつぽつと光る夜道を歩くような心細さと頼りなさ、儚さの同居したギター弾き語りで、彼女の声の魅力が存分に味わえる。
る鹿『空洞です(Japanese)』
坂本慎太郎率いるゆらゆら帝国の言わずと知れた名曲「空洞です」。こちらは中国出身のモデル、る鹿によるカバー。ブルージーなギターで幕を開け、レトロな雰囲気をまとうエコーのかかった歌唱が郷愁を誘う。中国語で歌われたバージョンも必聴。
Asa-Chang エマーソン北村『悲しくてやりきれない』
映画『パッチギ!』でも描かれたザ・フォーク・クルセダーズによる「悲しくてやりきれない」。こちらは東京スカパラダイスオーケストラの創始者として活動後、数々のアーティストの楽曲プロデュースも手がけるパーカッショニスト、Asa-ChangとじゃがたらやMUTEBEATのメンバーとして活動したキーボーディスト、エマーソン北村の奏でる一曲。チープなメロディとパーカッション、控えめなダブワイズでどこか異国情緒が香る。
下津光史『木綿のハンカチーフ』
サイケ・ロックバンド踊ってばかりの国のフロントマン、下津光史によるソロアルバム『下津光史歌集』に収録のこちら。太田裕美の4枚目のシングルであった「木綿のハンカチーフ」は、作詞は松本隆、作曲は筒美京平という最強のふたりによって作られた名曲だ。対話のように歌われる人生の岐路に立たされた恋人たちの心情が、下津の伸びやかな歌唱にのせられ心に染み入る。
アイナ・ジ・エンド『ブルーライト・ヨコハマ』
6人組ガールズ・パンク・グループBiSHのメンバー、アイナ・ジ・エンドによる1968年の昭和歌謡名曲「ブルーライト・ヨコハマ」のカバー。ハスキーボイスが醸す妖艶でスモーキーな雰囲気が、原曲のムードをモダンにアップデートした傑作カバーだ。